リターンを安定させる方法
不動産投資は他の投資商品よりもリスクは少ないと言われていても、確実に安定している商品とは言えません。
入居者がいなくなれば家賃収入を確保できなくなるため、安定した収益は確保できない状態になります。
最悪のケースでは家賃を支払わずに居座り続けようとする入居者もいるため、ただ無駄に赤字を生み出すことも考えられるのです。
不動産を取得した当初は問題なく運用できても、しばらく経つと上手くいかなくなる場合も考えられます。
できるだけ不動産投資で収入を安定させるためには、どのような点に注意するべきか確認してみましょう。
入居者のニーズに応える
所有している物件に入居している方の声を聞いてみると、何かしら不満を抱いている方が意外と多いことがわかります。
他の物件に移ってしまう主な理由としては、家賃が安いところにしたい、契約更新料が高いから他に移った方が良いなど現状に不満を感じている方がとても多いようです。
一つひとつの不満を聞きながら、改善できるように対策をするのがベストでも、全てを聞き入れていると失敗する可能性もあるため注意が必要です。
ニーズに応える改善策としては、まず家賃について検討してください。
近隣の物件と比較して家賃が高すぎていないか確認しましょう。
新築だった頃はこだわりの設備等が話題になって多少高めの設定でも入居者がいたかもしれませんが、物件が古くなるほど価値が薄れていくため家賃が高いままでは入居者が離れてしまうのも当然です。
ある程度は譲歩する形で赤字にならない程度に減額を考えてみましょう。
他にも家賃そのものは減額しなくても、3ヶ月とか半年などをまとめて支払ってくれた方に対しては一定額を割り引くという方法もおすすめです。
確実に先の家賃収入を確保できるため安定した収入維持にも役立ちます。
契約時には敷金や礼金などを従来よりも安くしたり、完全に無くすという方法もあります。
物件を探している方の中には敷金礼金の諸経費がゼロの物件を優先的に探しているという方が多く、たくさんの物件情報の中から探してもらいやすくなります。
特に礼金についてはほとんど設定していない物件が増えています。
この他にも細かいニーズに対して応えることができるように、他の物件では制限されている内容を許可することも考えてください。
ペットの飼育可能、楽器を使用してもOK、連帯保証人不要など他の物件では敬遠されるような内容についても許可すると良いです。
ただし、既に入居している方にとって迷惑になる場合もあるため、十分に確認をとることが大切です。
条件を撤廃すると不都合が生じる場合もあるため、念入りに対策を行うようにしてください。
ペットの飼育を許可する場合には敷金を高めに設定して退去時に回復させること、連帯保証人不要の場合には信販会社などに保証を申し込むなどの対策が必要です。