段階を踏んだ手続きを

投資用不動産購入までの流れを確認してみると、何かと必要な手続きがたくさんあることがわかります。
実際に購入する際には慌てて手続きを行うことがないように、あらかじめ流れを確認しておき段階を踏んで手続きをすることが大切です。
一連の流れで注意しておきたいポイントもご紹介します。

計画的な流れ

不動産投資を行うためにどのような物件を購入するのかを考えますが、あらかじめ予算を決めておくことが大切です。
自己資金としてどのくらいの金額を用意できるのかによって予算の決め方が変わります。
どんな物件を購入するのか決める前に、予算はいくらまで設定できるのか考えてみましょう。
もちろん、ご自身のライフサイクルも考えながら生活設計まで考えておきましょう。

投資用として捻出できる予算が決まったら、いよいよ物件探しを行います。
不動産会社に相談をしても良いですが、1社だけと付き合うのではなく複数の会社と繋がりを持っておくと良いです。
他の会社では取り扱っていない良い物件を探してもらえる可能性も高いため複数の会社に良い物件の有無を聞いてみましょう。
実際に物件を確認し、利便性の良さや間取り、実質利回りについても把握することを忘れないでください。

不動産会社を選択する際には信頼性の高い会社を選ぶようにしましょう。
会社の規模が大きければ良いものではなく、小さくても信頼できる会社は存在しています。
どんなに人当たりが良い担当者でも、倒産の危機に瀕しているような経営状態の会社とはお付き合いを控えた方が安心です。
良い不動産会社を見抜くことも大事な準備になります。

物件を確認し、いよいよ購入することが決まれば売り主に買付証明書を提出します。
この書類は売り主に対して物件を購入することを正式に伝えるための文書になります。
買付証明書を提出した段階ではまだ契約は成立していません。

売り主から合意を得たら、宅地建物取引士を交えて重要事項の説明を受けます。
不動産は高額な取引になるため、後から言った言わないの話になっては大きなトラブルになります。
重要事項の説明を受けたことを認めたということは、後から何があっても文句は言えないという意味になるので、不安を感じる部分は必ず解消しておきましょう。

重要事項の説明を受けて合意できれば、売買契約を締結します。
売買契約書を交わし、手付金を支払う場合もあります。
その後、全額自己資金で負担しない場合には不動産投資ローンの融資申し込みを行い代金の支払いをします。

代金の支払いが完了した後には、不動産は買い主の所有物となります。
賃貸物件として運用する場合には管理会社に任せることになりますが、最初に仲介してくれた不動産会社に依頼しても良いでしょう。