選択肢の一つとして検討を
不動産を購入した時点では経済的に余裕があったのでローンの返済が滞る事態は全く予測していなかったという方も、昨今の経済状態が良くないことから給料カット、ボーナスカットが続いて収入が激減して返済が困難になるケースが増えています。
どうしても返済がきつくてローンを滞納したら任意売却をするべきかという選択肢に迫られる方も多いです。
任意売却を選択する場合は、もう競売するしか選択肢がないと考えられる直前までに決定してください。
既に競売が開始されてからでは任意売却を行うのが困難になるほど難しくなります。
その前に任意売却をするべきですが、本来であれば任意売却も避けたいところです。
任意売却を行うということは、自ら不動産を手放すことになるため、こんなに辛い選択肢はありません。
できることなら任意売却も避けて何らかの対策を講じてそれでもダメなら任意売却を検討しましょう。
参考:住宅ローンを滞納してしまった! 任意売却か? それともやはり競売?
滞納が一回だけの場合
一回だけローンの滞納をしたからといってすぐに任意売却を考えなくても大丈夫です。
たまたま銀行口座の残高が少なかった、振り込みを忘れていたなどの理由でうっかり滞納することもあるでしょう。
すぐに滞納していた事実に気づき、支払いを済ませておけば問題ありません。
ただし、二回目以降も同様に支払いが遅れそう、この時点でローンの支払いがキツイなどと感じられる場合には任意売却を検討してください。
滞納が二回以上続く場合
ローンの返済が二回以上立て続けに発生すると、代位弁済手続きを予告する文書が届きます。
これは「あなたが住宅ローンを支払ってくれないから、代わりにローンを支払ってしまいますよ。」と予告する文書です。
この時点でどうにもならない状況になっている場合には、早めに任意売却のことを検討しましょう。
三回以上滞納が続くと、いよいよ代位弁済手続き開始を通告する文書が届きます。
これは「あなたが住宅ローンを支払わないから、代わりにローンを支払ってしまったよ。この代金は一括返済するか、担保になっていた不動産を競売にかけて費用を捻出させるよ。」という内容になります。
債権者である金融機関としては、少しでも早く債権を回収しようと躍起になって競売への手続きを済ませようとします。
競売になると安い値段で買い叩かれてしまうため、債務者にとっては多額の残債が残る結果になり、引っ越しをするお金も残りません。
任意売却なら競売よりも高値が付くため残債の返済もかなり楽になります。
競売の手続きが開始されると任意売却も成功しにくくなるため、できるだけ早く専門業者に依頼して任意売却を行うようにしてください。
自己破産をせずに現在の家に住み続けたいという願いも叶えられる可能性があります。