中古物件で要注目!
様々な中古物件を確認してみると、オーナーチェンジとされている物件が存在していることがわかります。
オーナーチェンジとは、その名が示すようにオーナーだけが他のオーナーへと変わる物件のことを言います。
既に入居している方には何も変化はないもので、オーナーだけが入れ替わることになります。
新しいオーナーとしてはすぐに家賃収入を確保できるというメリットがある魅力的な物件になることは間違いありませんが、注意しなければいけない部分もあります。
メリットとデメリットを比較して検討し、即決しないようにしてください。
即オーナーになれるメリット
オーナーチェンジ物件の大きなメリットになるのが、すぐにオーナーとしての利点を享受できることです。
入居者はそのままの状態なので、家賃収入は確約されています。
空き部屋の状況を事前に確認でき、オーナーになった時点で入居者募集に奔走する必要はありません。
現時点で空き部屋があまりにも多いという状況であれば、購入を見送るようにしてください。
既に満室の状態になっている人気物件の場合は、今すぐにリフォームをして修繕する必要もありません。
余計な経費を出さずに済むことも大きな魅力といえます。
注意して検討しましょう
オーナーチェンジ物件で注意しなければいけないのは、前のオーナーがなぜ手放すことにしたのかという理由を確認することです。
普通に考えると良い物件であれば黙っていても家賃収入を確保できるので、あえて手放す必要がないはずです。
どうしても資金繰りがうまく行かない状態になったため、不動産を手放して現金化したいと考えている場合なら問題ないと考えられますが、他の理由があった場合には注意してください。
例えば、現在入居者が埋まっている状態で一見すると良い物件のように感じられます。
しかし、入居者の一部になかなか家賃を支払ってくれない人がいて、退去もしてくれないという厄介な人物を抱えていた場合、新しいオーナーになった人が対応しなければならない状況になります。
他にも管理組合と揉め事を起こしているなどの面倒な問題を抱えている場合に、新しいオーナーに責任が降りかかってきます。
良い物件だと思っていたのに、大変な物件を購入して失敗した!という事例がたくさん存在しているのです。
オーナーチェンジ物件の購入が失敗に終わらないようにするためには、どのような理由で物件を手放すことになったのかを必ず確認してください。
現在は満室の状態で入居者にも問題ないから大丈夫だと思っても、この先ずっと満室で問題なく運用できるとは限りません。
現在の入居者が退去してからも新しい入居者が見込めるような立地条件にあるかなどの確認も怠らないようにしてください。